作物の目的 4
しぶさえ抜けばこれに優る餅はないといいます。
その餅の味と同様、たしかに、この谷間の自然に最もふさわしいモロコシのように思われます。
今年92歳になるその家の老母も、このモロコシの重たい穂を毎年収穫してきました。
永い年月をかけて、その山村に育った作物は、もはや山の杉や谷の草のように、そこの自然の一部となっているともいえるでしょう。
この谷にモロコシがたどり着くまで、ながい道程があったでしょう。
その途中では異民族によって収穫されたこともあるでしょう。
満州(中国東北地区)のモロコシ(高梁)であったのか、インドのモロコシか・・・
そして、旅路の出発地はアフリカのどのあたりであったのでしょう。